FreeScan Trak Nova

小型・多機能でフレキシブルな測定へ

Freescan Trak NOVAは、オールインワンの3Dスキャンシステムとして複数のスキャンモードを搭載した3Dスキャナーです。小型のスキャナーであるTE NOVAと、大型スキャナーとトラッカーの2つの役割を備えたUE NOVAの二つのデバイスで構成され、リアルタイムトラッキングモード、フォトグラメトリーモード、ワイドレンジスキャンモードの3つのスキャンモードで手のひら大から超大型ワークまで高精度な測定が可能な3Dスキャナーです。

特徴

動的トラッキング技術でよりフレキシブルに

動的トラッキング技術を採用することでトラッカーを移動させながらのトラッカーモードのスキャンが可能となりました。置き換えにかかる工数が削減され、狭い範囲でのスキャンもより手軽になりました。

ワイドレンジスキャナーとしても使用可能

Freescan Trak NOVAに含まれるFreescan UE NOVAは、ワイドレンジのハンディ3Dスキャナーとして使用可能です。超大型部品や設備に対して、少ないマーカーで高速にスキャンが可能です。

・最大で2.6*2.2mのシングルスキャン範囲
・リアルタイムメッシュ搭載
・精度保証有

ビデオフォトグラメトリー機能搭載

特許取得済みのビデオフォトグラメトリー技術(VPG)を搭載しており、コードターゲットなし・通常のスキャンと同じような使用感で高精度なマーカーデータを取得することが可能です。
付属しているキャリブレーションロッドを使用するため、簡単なセットアップで大型対象物の精度を向上させることができます。

ワイヤレスモジュール内蔵

スキャナー本体にワイヤレスモジュールとコンピューティングモジュールを内蔵しており、ケーブルレスでも効率的なスキャンデータの処理が可能になりました。狭い場所でのスキャンや、大きな対象のスキャンでもより自由にスキャナーを動かすことが可能です。

軽量かつコンパクトな設計

スキャンに必要なもの全てを1つのケースに内蔵しました。TE NOVAはフレームをカーボンファイバーで設計することで、安定したパフォーマンスを発揮します。
TE NOVA:1.2kg
UE NOVA:1.6kg

交換式バッテリー採用

Freescan Trak NOVAではTE NOVA、UE NOVAともに交換可能なバッテリーを採用しました。1日中のスキャンでもバッテリーを交換することで、長時間の運用が可能です。

用途

輸送機器や機械類、大型設備の検査測定

FreeScan UE Novaは、最大 2.6×2.2 mの広範囲（FOV）と50本のブルーレーザーラインにより、掘削機やブルドーザーといった大型機械の効率的なスキャンに優れています。トラッキングシステム「TE Nova」と組み合わせることで、不安定な環境でも高い精度を保証するダイナミックな計測システムを構築します。これは、シミュレーション解析、摩耗検出、修理といった包括的なエンジニアリング作業に最適です。

エネルギー、重工業、インフラ関連などの大規模設備の検査・点検

この動的トラッキング技術は、（近距離、標準、遠距離）の多彩な作業モードを提供し、さまざまな距離や現場状況に対応します。さらに、3.5メートルのトラッキング範囲内では、マーカー不要で正確なデータキャプチャが可能です。ワイヤレスでポータブルな設計は、ケーブルの制約なしにアクセスしにくいエリアでの柔軟なスキャンを可能にします。これらの特長は、発電所や風力発電所のような大規模施設の計測に非常に適しています。

自動車部品の3Dデータ取得

自動車分野において、汎用性の高いTrak Novaは、フラットな表面から複雑なディテールまでを正確にスキャンできます。機敏性、軽量設計、そして保証された高精度という組み合わせは、ボンネット、ドアパネル、スポイラーといった車体部品から、ナビゲーションが難しい複雑な内装に至るまで、幅広い車両部品のキャプチャに理想的です。

文化財のデジタルアーカイブと芸術・美術品の制作

FreeScan Trak Novaは、繊細な文化財のスキャンに最適な、高精度で緻密なディテールのスキャンを実現します。スキャナーのコンパクトで軽量な設計は、長時間の使用でも負担が少なく、細密かつ要求の厳しいプロジェクトに取り組む作業者にとって理想的なツールです。

製品スペック